Classici giapponesi con furigana
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イエスでん
イエス伝
矢内原 忠雄
Leggi イエス伝 (イエスでん) di 矢内原 忠雄 (やないはらただお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.119 caratteri · 436 schermate
二 ベタニヤのマリヤ
祭りが終って群衆が地方に帰った後、詭計をもってやっつけようと、光を憎む梟どもがひそひそと陰謀をめぐらしていた(一四の一、二)。
二 ベタニヤのマリヤ
一方イエス様はベタニヤの閑静な村に帰られて、シモンの家で食事の席につかれた。このシモンはもと重い皮膚病であったのがイエスによって癒され、それ以来弟子となった人でありましょう。
ベタニヤはイエスにとってオアシスでした。いかに烈しき戦いの日でも、ここに帰って来れば御心はくつろぎ、おからだの休養もできたのです。しかるに今日は御心重きこと鉛のごとく、とうとき額には哀しみの雲深くただよい、いかにも疲れつくして席に着き給いました。その御様子をみてマリヤは、何かは知らず尋常事でなき悲哀がイエスの身をつつみ、死の悩みとも言うべきイエスの心を圧えていることをば、若き女性の愛の直感をもって感じた。ああおいたわしい、何とでもして慰めてさしあげたい、と彼女の心はつぶされそうでありました。
その時一つの幸せな考えが彼女の心に浮かんだ。彼女はつと立ち上がり、一瞬の躊躇もなく自分の家から香油の入った石膏の壷を持ってきました。己が嫁ぎの日のために貯えていたものであろうか、価高き純粋なナルドの香油でありました(ナルドというおそらく産地の地名であろう)。