Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
きゅうけつき
吸血鬼
江戸川 乱歩
Leggi 吸血鬼 (きゅうけつき) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 190.554 caratteri · 381 schermate
小川という男が何が為にあの部屋へ忍び込んだのか。誰に殺されたのか。その死体はどこへ行ってしまったのか。また、先程の、不思議な電燈の明滅、明智の消失と彼の不意の出現など。
明智はその秘密を、既に探り得た様子だが、なぜか彼は、それについて一言も語ろうとはしないのだ。まだ語るべき時期でないのかも知れぬ。で、書斎の秘密は、そのままそっとして置いて、さしずめ心掛りな、明智小五郎の女助手の行方について、物語を進めなければならぬ。
さて、客間につれ込まれた、小林少年が、林檎のような頬を、一際赤らめ、息をはずまして語った所によると、……
夕方五時頃、明智からの使だといって、一台の自動車が、文代さんを迎えに来た。
明智の筆蹟で、
「急用あり、すぐお出を乞う」
という簡単な手紙を持っていたので、彼女は別段疑う所もなく、その車に乗った。
だが小林少年は、虫が知らせたのか、昼間の賊の脅迫状や、明智が出がけに注意して行ったことが、気になって仕様がなかった。
文代さんをとめて見たけれど、取合ってくれないので、独心を痛めて、走り去る自動車を見送っていると、丁度幸いにも、そこへ一台の空タクシーが通りかかった。