Classici giapponesi con furigana
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きゅうけつき
吸血鬼
江戸川 乱歩
Leggi 吸血鬼 (きゅうけつき) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 190.554 caratteri · 381 schermate
母と子
なぜって、犯人を本当に知っているのは、広い世界に、その犬の外にはないからです。人間の目は、仮面や変装でごまかされても、犬の嗅覚は、滅多にごまかせませんからね。……僕の気づきようが、少し遅かった」
明智はさもさも残念そうにいった。
母と子
恐ろしい執事殺しの下手人となり、その上、彼女こそ唇のない怪物ではないかと、途方もない疑いさえ受けた、可哀相な畑柳倭文子は、一体全体どこへ身を隠していたのか。それにはまた、一場の戦慄すべき物語りがあるのだ。
「それでは、なくなられた旦那様にすみますまい。世間体もあります。御親戚の口もうるさい。いや第一、六つにもなる坊ちゃんにお恥じなさい」
口論がこうじて、老人も強い口を利いた。
そう責められると、倭文子は弱味がある丈けに、カッとした。
一体彼女は、これまでのやり方でも分る通り、年長の夫の極端な愛撫に、我まま一杯に暮らして来た、感情ばかりの女だ。いい出したことはやり通す、勝気の様だが、実は大きな駄々っ子に過ぎない。
その彼女が、いわば召使の斎藤老人に、弱点をつかれ、あまつさえ、なき夫の口からも聞いたことのない、はげしい叱責を受けて、くやしさに、のぼせ上ったのは無理もない。