Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate
「ねえ、あなた、今ではこの子も自暴になっているのでございますよ」
「そうだ、そうに違いない。それにしても、あの薬屋の奴は情を知らぬ奴だ」
「ほんとにそうでございますよ、あんな心中の片割れ者なんぞ、誰が見向きもするものか、この子が好いたらしいというからこそ、人を頼んだり、直接にかけ合ったり、下手に出ればいい気になって勿体をつけてさ、それがためにこの子が焦れ出して、こんな病気になるのもほんとに無理がありませんよ」
「困ったものだ――」
子に甘い親二人は、わが子には少しも非難の言葉を出さず、なにか、やっぱり人を怨んでいるようである。
これはたあいもないことです。金蔵はお豊を見染めて、それを嫁に貰ってくれねば生きてはいないと、親たちに拗ねて見せる――そうして親をさんざんに骨を折らせたが、思うようにいかない。今夜も、そっと垣根を越えて、お豊のいる離れ座敷まで忍んで行こうとしたところを、竜之助に引き落されて投げられた。
まことにばかげた話であるけれど、世に怖るべきは賢明な人の優良な計画だけではない、執念の一つは賢愚不肖となく、こじれると悪い業をします。
六