Classici giapponesi con furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate
それにしても、しまった窓から、どうして部屋の中へはいったのか、じつにふしぎです。あいつは、やっぱり幽霊みたいに、ガラスをとおりぬけて、はいったのでしょうか。」
と、おびえたような顔をしています。
「明智先生、ほんとうに、あいつを、つかまえられたのですか。」
「うん、つかまえることは、つかまえたんだが、おそろしく力の強いやつで、取っくみあっているうちに、うしろむきにたおされ、そのとき、ひどく頭をうって、つい気をうしなってしまった。」
「それで、あいつは、光った首だけを、あらわしていたのですか。」
「いや、全身に、まっ黒なものを着ていた。顔も黒い覆面で、かくしていた。暗闇の中へ影法師みたいなやつが、ヌーッとはいってきたんだよ。
窓のところで、光る首が消えたというのは、そこで黒い覆面を、かぶったのにちがいない。それにしても、しまったままの窓から、どうして中へはいったのか。その秘密は、ぼくにもわからないのだ。」
そのとき、部屋のいっぽうで、赤森さんのけたたましい声が聞こえました。
「アッ、白玉の彫刻がないッ! 五つとも、なくなっている。」
みんなが、ガラス戸だなの前に集まりました。