Classici giapponesi con furigana
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ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Leggi 幽霊塔 (ゆうれいとう) di 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 266.479 caratteri · 532 schermate
とて幽霊の一部始終を語った、秀子は直ぐに合点して「其の幽霊が盗坊です、溜息を吐いたり壁を撫でたりするのは貴方を威かして、此の室で寝ぬ様にさせ、爾して又緩々と来る積りです、血の落ちて居たのは必ず其の盗坊が何うかして怪我をしたのでしょう」
成るほど爾だ、少しも疑う所はない、余「イヤ貴女の眼力には感心です」秀子「イエ眼力ではなく、熱心です、熱心に心配して居る者ですから此の様な考えが附くのです、けれど丸部さん、貴方が此の室を退きさえすれば幽霊は必ず毎夜の様に此の塔へ上って来て私の手帳に引き合せて此の塔を研究します、貴方は此の室を空けては可ませんよ」余「併し恐れた振りをして誘き寄せ爾して捕えるのも一策では有りませんか」秀子「イイエ夫は非常に危険です。最う一夜でも其の幽霊を再び此の塔へ上らせたら何の様な事をせられるかも知れません」と云って少し考え、考え「貴方が、若しお厭なら、貴方は下の室へお寝み成さい、当分私が此の室へ寝る事に致しましょう」熱心も勇気も実に感心する外はない、余は断乎として「イエ其の御心配に及びません、是から一晩でも欠さずに私が茲へ寝ますよ、爾して昼間でも決して此の塔へ他人を上らせぬ