Classici giapponesi con furigana
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ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Leggi 幽霊塔 (ゆうれいとう) di 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 266.479 caratteri · 532 schermate
第百二十一回 寧ろ兄妹
事を知らせ爾して夏子が今の秀子で有ると云う事を悟らせるも辛し、夫かとて長三を裁判へ引き出す日にはそれを悟られずには済まぬ訳だし、此の辺の事に就いても其の方の智恵を借らねば、己は最う思案も智慧も盡きて居る」後悔やら当惑やら全く持て余したる体である、余「イエ叔父さん、少しも其の様な御心配には及びません、高輪田長三は既に相当の裁判に服しました、爾して秀子も其の裁判を見て既に満足したのです」叔父は、寝台も揺ぐほど驚いて「エ、エ、何と」
第百二十一回 寧ろ兄妹
叔父は容易に驚きが鎮まらぬ、「エ、高輪田長三が相当の裁判に服したとな、其の様な筈はない」余「イエ叔父さん此の世の裁判ではなく天の裁判です、昨夜彼は心臓破裂の為頓死しました」
余は此の事を先ず暫くは叔父の耳へ入れずに置く積りで有ったけれど、今は叔父の心配を弛める事に事細に語って了った、叔父は安堵の胸を撫で「本統に天の裁判だ、それは何より安心だ、是で最う秀子を再び人の口端に掛からせるに及ばぬ、若しも他日秀子と夏子と同人だなど疑う人が有れば、其の時に夏子の潔白を証明し誠の罪人は高輪田だったと知らせれば好い