Classici giapponesi con furigana
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ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Leggi 幽霊塔 (ゆうれいとう) di 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 266.479 caratteri · 532 schermate
第四十回 三十ぐらい
丈で未だ恨み癒えず、復讐の積りで殊更に首まで切ったのでしょう、首と胴と別々に埋めれば魂が浮ばれぬなどと能く世間で云うでは有りませんか。此の様な事をするのは女に限って居ますよ、嫉妬などの為に此の顔の美しいのが恨めしいなどと云って殺した上で顔を寸断寸断に切るなどの例が幾等もありますよ」誠らしくは云うけれど、森が死骸に首のなきを此の事件の眼目とするは決して斯様な浅薄な理由の為でないのは明白だ、余は其の真の理由を知りたい者と、我が智恵袋を絞る様に考え廻しても到底思い到る事が出来ぬ、余「首は何所に在るのでしょう、エ、何所へ隠してあるのでしょう」探偵「サア、其所です、私が倫敦で詮索せねば分らぬと云うのは其所の事です」と之は真の熱心を以て言い切った、余は益々分らぬけれど、そう諄くは聞く事も出来ぬから、其のまま無言って了ったが、其のうちに愈々検屍の時刻とはなった。
第四十回 三十ぐらい
愈々お浦の死骸検査は始まった、余は読者に対し茲で死骸検査の事柄を簡単に説明して置きたい。
死骸検査とは一種の裁判の様な者だ、検査官の外に警察医の立ち会うは勿論の事、十二名の陪審員がある、此の陪審員が種々の事を判断するので、決して死骸を検査するのみではない、第一に此の死骸は誰の死骸か、第二に自分で死んだ