Classici giapponesi con furigana
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ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Leggi 幽霊塔 (ゆうれいとう) di 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 266.479 caratteri · 532 schermate
為私が馳け出そうとする所を、暗の中から死に際の声で、曲者と云って私の手を捕え左の小腕へ噛み附いたのがお紺でして、死に際の苦痛と云い殊には暗の中と云い人の差別も分らなんだのでしょうが、私は唯痛さと恐ろしさに気を失い、自ら逃げるのか曲者を追い掛けるのか、夢中の様で駆け降りて堀の端まで行き、倒れました、翌朝我に復って見ると早や養母殺しの罪人として警官の手に捕われて居たのです、外に罪人の有る事は知りながらも誰と指して云う事は出来ず、争いは争いましたが、手に残る歯形と云い、肉が老婆の口に残って居た事と云い、似寄った事情と間違った推量とが証拠と為って、自分の言い立ては少しも通らず、云えば云うだけ偽りを作るに巧みな天生の毒婦だと罵しられ、遂に人殺しの罪人として宣告を受けました、未丁年の為死刑を一等だけ減じ終身刑に処するから有難く思えと言い渡されました。女王陛下にまで哀願しても許されず、終いに罪なき清浄の一少女が稀代の毒婦輪田お夏とて全国に唱われました」
千古の恨みを吐き出して其の声は人間の界を貫き深く深く冥界と相通ずるかと疑われる様な音である、余は感動せずに聞く