Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ゆうれいとう

幽霊塔

黒岩 涙香

Leggi 幽霊塔 (ゆうれいとう) di 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 266.479 caratteri · 532 schermate

Aozora Bunko

勇気がないから「それに私は尚だ捨て置き難き用事が有りますから」と云って叔父が問い返す暇のない間に此の室を立ち去った、秀子に関する一切の事は最う権田に任せて置く外はない。

茲を立ち去り直ぐに自分の居間へ帰ったが、最早全く秀子を権田に渡して了ったと思えば、此の世の楽しみが悉く消え失せて殆ど生きて居る張り合いもない、と云って真逆に死ぬる訳にも行かぬから、当分此の国を立ち去って、心の傷の癒えるまで外国を旅行しよう、父から遺された財産が尚だ幾分か存して居るから其の中には何うか身を定める工夫も附くだろうと、独り陰気に考え込んで居る間に、昨夜来の疲れと見え、卓子に臂を突いたまま眠って了った。

暫くして人の足音に目を覚して見ると傍に彼の森主水が立って居る。彼は権田に謝した通りに余にも謝し、一昨夜手痛く此の身を捕縛して呉れたのが有難かったなどと云い更に「叔父上が切りに貴方をお召しです」と云った、再び叔父の室へは行くまいと思うけれど爾も成らず、余「叔父の室には権田と秀子とが居るのでしょう」と問うと、森「イイエ、先刻権田氏が松谷嬢の室へ行ったら