Classici giapponesi con furigana
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みっつのあざ
怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集
小酒井 不木
Leggi 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 196.140 caratteri · 396 schermate
ということだけは言わぬようになったのです。けれど、子守唄をうたって赤子を抱き乍ら、野原をかけまわることだけは止めませんでした。村人は、一年以来この村に振りかかって来た災難を除いてくれたことを大に感謝して、その後白を通じてお蝶さんに食物を届けるものが多くなりました。
然し、悲しい運命はなおも、このあわれな一家を追かけました。五人が死んでから一月たたぬうちに、ある夜お蝶さんの家から出火して、お蝶さんも、赤子も、白も、みんな焼け死んでしまいました。人々は涙ながらに三つの死体をこの寺の墓地に葬ったのですが、今もなおお蝶さんの子守唄が時々墓場の中から聞えて来るのであります。……」
この悲しい物語をきいた私は、その夜、長い間お蝶さんの身の上を思って眠ることが出来なかった。そうして、この話をきいたことによって、こんどの旅行の目的は十分遂げられたように思った。