Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

みっつのあざ

怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集

小酒井 不木

Leggi 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 196.140 caratteri · 396 schermate

Aozora Bunko

然し、大きな病院ではいけません。小さな病院でなくては。又、金をうんと持って居なくてはいけません。すると、むこうでは金故に、大切にしてかくまってくれます。警察でもまさか病人が人殺しをすまいと思いますから、調べにも来ませんよ。なに、入院した日附なんざあこちらの言いなり次第にごまかしてくれます。私は勿論変名で入院しました。兎に角、警察へは引張られずにすみ、事件は、それ何とかいいますねえ、そうそう「迷宮入り」ですか、まったく、有耶無耶にすんでしまいましたよ。

ところがです、法律上の罰は、みごとに免れましたけれど、恋敵の血の罰が、なおもはげしく、私にせめかかってまいりました。

右の眼がつぶれて、翌日から痛みは去りましたが、さあこんどは、例の時刻が来ると、モルヒネの注射をして貰わねば、身体中がむしゃむしゃして来て、とてもこらえられないようになったんです。それも普通のモルヒネ中毒とはちがって、モルヒネが身体の中へはいって行くときの痛みが恋しくて恋しくてならぬようになったんです。旦那、旦那は、モルヒネが皮膚の中に沁みこんで行くときの、あの涎の垂れるような、気持のよい痛みを御経験になったことがありますか。