Classici giapponesi con furigana
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みっつのあざ
怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集
小酒井 不木
Leggi 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 196.140 caratteri · 396 schermate
今日の正午に、僕たち三人は、いつもの如く平和に食事をする。今日は一日で休業日だからほかの使用人は一人も居ない。君たちはまさか、僕が、君たちの抱擁をひそかに見たとは思わないであろうから、僕がこのような心をいだいて居ることに少しも気づかぬであろう。そこで僕は、君と恒子さんとの食ものの中へ、――の致死量をまぜようと思う。――は前に書いたごとく、自殺に都合のよいと同じく他殺にも都合がよいのだ。
もとより、君たちが食事を終った後に、僕は――をのむ。そうして、君が食事をしてしまってから約三十分ほど過ぎて、この手記を渡すのだ。すると君と恒子さんは、――をのまされたことを知って定めし狼狽するであろうが、も早どうすることも出来ないのだ。
君たちが昏睡に落ると、僕は君と恒子さんとをならばせ、それから、僕は恒子さんのわきに横になろうと思う。そうすれば僕と君とは恒子さんをはさんで死ぬことになるのだ。
加藤君、
このあたりの文句は、ことによると、君の眼には触れぬと思う。――何となれば君たちはきっと、中毒から逃れようと、もがくであろうから――けれども、手記を完成して置かないことは気がかりになるから、僕は書き続けるのだ。