Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
それに比べれば、わが泊兵のいでたちなどは、素裸でたたかっているのも同然だ。たたかえばたたかうほど、連環馬軍は功を誇り、味方はかばねを積むばかり……」
「へえ……」と、初めて知った敵の装備に舌を巻いて「それじゃあまるで鉄仮面をかぶっている動物と素手で取ッ組んでいるようなもの。何かいい作戦はございませんかな」
「ない。まったくない」
ぽつんと、言ったのは呉用である。呉用の口からこれを聞いては、もうお仕舞いかと、林冲、秦明ばかりでなく、幕舎のとばりに影を投げている者、みなただ腕をこまぬいて、黙然たるばかりであった。そのとき、
「おう」
と、ふと思い出したように、
「一丈青。とりこの彭はどこへおいた?」
と、宋江がうしろを見てたずねた。
「彭※(「王+己」、第4水準2-80-60)の身でございますか。それなら彼の疎林のうちに、きびしく番をつけて、どう暴れても、逃げることはないようにしておきました」
「そこへ案内してくれんか」
「斬るのですか」
「いいや」と、宋江は怪しむ人々の目へ言って、また呉用にむかい。「軍師、あのとりこの処置は、宋江におまかせ下さるまいか」
「おう、どうなと」