Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
当然、土地にいられぬ兄弟は、白虎山へ逃げ込んで、いつか打家劫舎に変じ、官へ反抗をしめしだした。ところが彼らの叔父にあたる孔賓というのが、青州城内で店舗を持っていたので、累はこの叔父に及び、孔賓は以来、官の手に捕われて、奉行所の一牢にぶち込まれている。
「……というわけでして、つまりここんとこ、城内にはいくらも軍隊がいないと見て、孔明、孔亮のふたりが、叔父孔賓の身を、牢から奪い出そうと計って、押しかけて来たものに相違ございません」
「よしっ、わけは分った」
呼延灼は、こう聞いたので、すでに突撃態勢を作って、城下へ馳けつけた。
見れば、果たして州城は賊軍の包囲にあり、奉行慕蓉は、孤塁を守る姿で、からくも城頭に立って指揮している――
「お奉行っ、これへ呼延灼が馳けつけましたぞ。ご安堵あれよ」
彼は、高い所へ向って、こう手を振った。
そしてたちどころに、賊徒をけちらし、かつ、兄弟の姿を追ッて、城外四里の地点で、孔明に追いすがり、ついに闘い伏せ、孔明だけを生捕りとして引きあげて来た。
「将軍。よくぞ、神速に――」
と、慕蓉のよろこびと、賞め称えは、一ト通りでない。