Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate

Aozora Bunko

「そうか。お互いどッちも、風の間に間に、浪の間に間に、まア似たり寄ッたりの身の上だな。しかしわが輩はこれから、東京の大相国寺へ行くんだが、史進、あんたはどうする?」

「こんなところで行者めかしていたのも、いわば一時の身過ぎ世過ぎ、当座のあてもないから、少華山にいると聞く、朱武のところでも訪ねていこうかと考えていたところだが」

「それもいいかもしれぬ。どっちみち、今のような腐爛した末期の世では、もともと、旋毛まがりにできているお互いは、真面目にもなれず、いよいよ住みにくくなるばかりだろうし……。や、や、ちょっと待ってくれ。まだいやがる」

「なんだ花和尚」

「あれ、あの石橋の欄干に腰かけて、さっき散々、わが輩を苦しめやがった崔坊主と行者の丘小一が、まだ執念ぶかく見張っている」

「はははは。瓦罐寺に住むあの悪党か。和尚、こんどは何も怯むことはあるまい。ここに九紋龍という助太刀がいるからには」

いううちにも、すでに彼方の石橋の上では、丘行者と崔坊主が、こなたの二人を見つけたか、遠目にも巨眼々、いまにも斬ッてかかってきそうな構えを示していた。

しかしこんどは、前に智深一人が相手だった場合とはわけが違う。