Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate

Aozora Bunko

悔ユル勿レ。

大相国寺宗務所

「なンでえ、きまり文句じゃねえか。ひとつその、魯智深て野郎のほうへ、見参におよぼうじゃねえか。……いるかい、番屋の中に」

「いるいる。なにしてやがるんだろう、臍を出して、ぼやっと、嘯いている面つきだぜ」

「ふ、ふ、ふ。野郎、恐いンだよ俺たちがね。こうして、ぞろぞろ、いやに静かに近づいていくもんだから、わざと知らん顔しているに違えねえ」

「だが、一度はお土砂をかけておかねえと、俺ッちを甘く見損なうッてこともあらあ。どうだい、番人の代るたびにやる、あの手を野郎にも食わせておいちゃあ」

「むむ肥溜の行水か。あの手を一ぺんご馳走申しておきゃあ、どんな奴も毒ッ気を抜かれてしまうからな。よし、やろう。みんなぬかるな」

ごろつきたちが、胸に一物の揉ミ手腰で、うようよ近づいてきたのを、知るか知らぬか、智深は大欠伸をして、床の高い番所の梯子段を降りたと思うと、のっそり畑のほうへ歩いてきた。

「あっ、もしもし。こんどお代りになったご番僧さんじゃござんせんか」

青草蛇ノ李四と、迂路鼠ノ張三は、二、三十人の仲間を後ろに控えさせて、智深の前に小腰をかがめた。