Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
「では、林冲の処刑は、どう裁いたらいいと申すのか」
「とにかく、死刑はいけません。死罪だけは、断じていけない。といって、軽罪では、高家の父子もおさまりますまい。死一等を減じて、辺疆の地へ流刑にされてはいかがでしょう」
「さ。どうだろう、そんな処分では」
「大丈夫です。高家の側にも、手ぬかりがありました。副官陸謙の手紙が林家にあったのを、てまえが握っています。あれを陽なたに出せば、奸策歴然ですから、いかに高家たりとも文句は噫にも出せないはずと、てまえは固く信じまする」
末期宋朝の濁世にも、なおこの一良吏があったのである。即日、流刑と決まり、林冲は白洲で宣告をうけた。
当時の慣わし、半裸にして、二十ぺんの棒打ちを背に食らわせ、その顔に刺青する。また、護送となっては、鉄貼りの板の枷が首にはめられ、その錠前に封印がほどこされた。
流刑先は、滄州(河北省)の牢城だった。――牢城とはつまり諸州から集まる罪囚の大苦役場の名。
また、その聴許を要請された殿帥府の高家でも、司法法廷の裁判には抗いかねたものだろう。だまって、その公文書に裁可の官印を捺して下げてきた。
さて。