Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
賽の河原にも似て、蕭条たる水辺、幾ツもの洞門、谷道、また密林の中など、忽ち帰る方角もわからなくなる。
かくて、山腹の断金亭までたどりつくと、そこで彼は、首領の王倫に会った。
王倫はもと、都でまじめに学問を志し、進士の試験勉強に励んでいたが、官府の腐敗を見たり、世間の裏表を知ると、勉学が馬鹿らしくなった結果、試験にも落第してしまったので、ついに自暴ッぱちの放浪をつづけたあげく、この梁山泊へ来て宋万、杜選、朱貴などの仲間を得、いつか七、八百人の頭目にまつりあげられていた者だった。
「おう、滄州から柴進どのの添え状を持ってきたという豹子頭林冲とは、あんたのことか。まあ、おかけなさい」
「これは王倫どのですか。それがしは、もと禁軍の師範、林冲という者、天地、身の容れるところなき人間です。ここに置いてはくださるまいか」
「ご事情は、柴進どのの添え状にも、つぶさに見える。あの方には、以前、恩義をうけているので、お身柄は万々ひきうけた――と申しあげたいところだが、実はだナ」
王倫は、ちょっと、左右にいる宋万や杜選の顔を憚りつつ、
「……正直にいうと、この梁山泊には、現在でも、七、八百人もいるので、いつも食糧が不足がちなのだ。