Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
そしてこういう俺が、その晁蓋だ」
「あっ、だ、旦那がですかい。……じゃあ、聞いておくんなさい。あっしゃあ、東州の生れで」
「あ、たれか来た。早く用向きだけ、ひと口にいえ」
「じつア、ひょんな早耳から、ど、どえらい儲けぐちを知ったんで、それをお報らせに来たんでさ。旦那なら相談になると思って」
「よしっ、後で聞こう」
「後でッたって、この縄目じゃあ」
「助けてやる。――俺の甥になれ、甥によ。五ツ六ツの年に村を離れていたが、風の便りを聞いて尋ねてきたという風にな。……いいか、うまくばつを合わせろよ。場面は俺が仕組んでおく」
なに食わぬ体で、晁蓋はその足で、離亭に休んでいる雷横の席へ顔を出した。
「おや、もうご出立のお仕度で」
「やあ晁旦那。時ならぬ時刻に、えらい厄介をかけて、すまなかったな。夜も白んできたから、ぼつぼつ出かけようと思う」
「ご苦労でございますなあ。またどうぞ、近くへお越しのせつには」
門のほうでは、はや部下たちが、槍、棒、刺叉などの捕具を持って勢揃いし始めている。雷横もまた、颯爽と出ていった。
見送りにかこつけて、晁蓋はその後についていき、そして、門長屋から曳きズリ出された縄付を見て、