Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
寺小屋先生「今日休学」の壁書をして去る事
寺小屋先生「今日休学」の壁書をして去る事
どうせ、急ぐ道でもない県下巡邏の捕手たちだった。
すき腹に朝酒の振舞いをうけ、雷横以下、なおさらブラブラ歩きにもなっていた。そして彼方の石橋一つ渡れば、次の隣村という村境でのことである。
「おおうい、待てえっ。雷横、待てっ」
突然な後ろからの声に、ぎょっとして振り向くと、なんと例の赤痣が、ひらと飛び降りた裸馬を楊柳につないで、野太刀に反りを打たせて向ってくる。
「やっ、きさまは、さいぜん縄目を解いてやった、荘院の甥だな。なにしに、この雷横を追ってきたのか」
「詫び証文を貰いにきた。さあ書け。――昨夜はなんの咎もない人間に、理不尽な縄目をかけ、まことに相すまぬ落度であった――と、詫び状一札書いて渡せ」
「ふざけるな。こちらの慈悲も忘れやがって」
「慈悲が聞いて呆れらあ。叔父御からは、銀子何枚かを、袖の下に貰っていたろう。ええ、面倒くせえっ。詫びの一枚をよこさねえなら、その片腕をぶった斬って、貰って帰るぞ」
「こいつがッ……」と、雷横は憤ッて「――晁蓋の甥というので、ゆるしておけば、よくも、いい気になりゃあがッて」
「おおさ! 俺をなんだと思ってやがる。