Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
そこへ持ってきてのこの話でさ。正直申せば、欲と義憤の二タ道かもしれませんがね」
「しかし、梁中書も、今年は去年の轍はふむまい。難かしいぞ」
「覚悟の前です。……が、先生のご意見としては」
「どうしても、粒ヨリな人間七、八人の結束は要る。お宅の雇人や壮丁など、何十人いても、役には立たん」
「ゆうべ見た夢は、北斗七星。……まず先生と、てまえと、赤馬の劉と、ここにゃあ三人しかいませんが、うまく星の数だけ揃いませんかね」
「さアて」と、呉学人は、ふたたび何か眉を沈めていたが、
「いや、ないこともない、はからずも思い出した者がある」
「えっ。先生がそんなにまで、力をこめて、頼もしそうにいう人物というのは」
「三人兄弟。しかも三人とも、義に厚く、武技に秀で、事に当ったら、水火も辞せぬ男たち」
「はて、今時どこに、そんな勿体ない男が、どこに埋もれていたでしょうか」
と、晁蓋は、思わず膝を前へすすめた。
呉学人は、一気に言った。
「その三兄弟とは、阮小二、阮小五、阮小七といって、血をわけた真の同胞。――済州は梁山泊のほとり石碣村に住んで、日ごろは、江の浦々で漁師しているが、水の上の密貿易も、彼ら仲間では、常習とされている。