Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
「兄さん、えらい大構えですね」
「そのはずだよ、祖先は大周皇帝のお血すじの別れ。……今の世の孟嘗君ともいわれているお人だからな」
門側へ寄ってゆくと、荘丁長屋が見える。名を告げて、主の在否を問うと、近村まで行って留守とのこと。
「では、ここでお待ちしようか」
と、門前の溝川ぞいに、笠をぬいで腰を下ろしかけると、何かささやきあっていた荘丁らが来て、
「もし大切なお客様でもあると、てまえどもが叱られます。どうぞあちらの亭でお待ちなすって」
とのこと。――伴われるまま庭園の四阿亭に入って、腰の刀や荷物を下ろし、ふたりは主を待っていた。
見わたせば、庭園の広さ。桃林はかすみ、柳圃は小さい湖をめぐり、白鵞、鴨、雁、おしどりなどの百鳥がわが世のさまに水面を占めている。畑の童歌がどこかに遠く、羊や馬、牛の群れまでがまるで画中の物だった。そうした一方には楼台二座、書院や待客堂なども、廊から廊へ、つづいて見える。
「やあ、お待たせしました」
彼方の馬舎の横に、馬や従者をのこして大股にやって来た柴進。すでに壮丁から、宋江の名は聞いていたものとみえ、ただちに、
「ともあれ、こちらへ」