Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
ひょッと一味の者が、おまえを奪おうとするかもしれん。構えて、あんな仲間へは引き入れられるなよ。不忠不孝の子となってくれるなよ」
「はい、はい。そんな取り越し苦労はなさらないでください」
しかし宋江は、弟をかげに呼んで、その耳元へはこうあとを頼んでいた。
「なにしても、おとしよりだ。おまえはどうか朝晩、父のそばにいて、孝養してくれ。いいか。父をうっちゃらかして、江州へ会いに来ることなぞは無用だぞ」
かくて、郷を離れたのである。護送の端公(小役人)は李万と張千という二人の男。
端公たちは、三日後からもうびくびくものだった。梁山泊が近いからである。で、道も遠廻りしていたのだが、五日目のこと、ついに予想していたものが、一つの嶺で待ちかまえていた。
「あっ、劉唐ではないか」
嶺道をふさいでいた四、五十人の手下と、その先頭の赤髪鬼を見て、宋江がこう叫ぶと。
「おう先生、お迎えに来ましたぜ。――おいみんな、この二匹の端公を、ちょっくら叩っ殺してしまえ」
「いや待てっ。劉唐」
「先生、なんで止めなさる」
「その刀をかしてもらおう。君らの手をからずとも、わしから観念させてとどめを刺す」