Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate

Aozora Bunko

どうなっても知らねえぜ」

果たせるかな、それからまもなく、点視庁から呼出しが来た。迎えに来たのも、おなじ軍卒頭なのだ。それ見ろといわんばかりな顔つきで、宋江の腰鎖を曳き、部下大勢とともに、

「節級! 連れて参りました」

と、突き出して、その後ろに整列した。

見ると、銀紋草色の官袍に金唐革の胸当をあて、剣帯の剣を前に立ててそれへ両手を乗せ、ぎょろと、椅子からこっちを睨まえている人物がある。ここの高官にしては思いのほか若そうな年齢だ。毛の硬いもみあげが旋風を描き、節級冠の燕尾がこの者の俊敏さをあだかも象徴しているようにみえる。

「こいつか、軍卒頭」

「はっ」

「病人ゆえ、規定の殺威棒は、猶予しとるということだが、なんだ、ぴんぴんしておるじゃないか」

「はっ」

「けしからんやつだ。さっそく、おれの面前で、百打の棒を食らわせろ」

「お待ちください――」宋江が口をさしはさんだ。「そう仰っしゃる節級は、じつは、私からのつけとどけが届いてないので、それがあなたの自尊心を傷つけているのでございましょう」

「なにっ」

「つまらんお人だ!」

軍卒頭はじめ、みな冷やとした顔いろである。