Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
商売柄、足は八ツ乳の麻わらじに、黄と黒との縞脚絆といういでたちだ。
「?」
男は、ゆっくりと李逵をにらんで腰にさげていた商売用の秤を、ぼてふりの一人にあずけた。
「おいっ眼が見えんのか、血迷い野郎、こっちへおいでよ!」
李逵は振返るやいな、水牛が怒ッたような勢いで突ッかかって来た。待っていた男の拳がその横面をかんと撲る。袂が腕に巻きついたほどそれは確かな打力だった。だが、しかし李逵にはこたえもせず、逆に相手の腰の辺へ猛烈な足蹴をくれた。男がよろめく。体当りに、諸倒れとなる。李逵が上だった。こんどは李逵の鉄拳が二つ三つ男のひたいや鼻ばしらを打ちつづけた。すると後ろで。
「やめろっ、やめないか李逵」
「あっ? ――」振り仰いで「誰かとおもったらお二人さんか。放ッといておくんなさい。殺したって、罪はあっしが一人でかぶりゃいいんでしょ」
「ばかっ。こっちへ来い」
戴宗と宋江とは、騒ぎをきいてここへ馳けつけ、ほこる李逵をむりやりにぎ離して、なだめつすかしつ、やっと元の琵琶亭の方へ連れて戻って行った。
ところが道がまだ琵琶亭まで行きつかないうちに、早くもさっきの紅紐髷の男が、こんどは雪白な大肌脱ぎとなって追ッかけて来た。