Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate

Aozora Bunko

「じつはな宋清。わしもついに、梁山泊のほかには、この天地に身を置く所もなくなった。……それで老父とおまえを、山寨へ迎え取ろうと思って来たわけだ。さ……すぐ支度してくれ。父上にもそう告げて」

「と、とんでもない! ……」と、宋清はすぐ手を振った。そしていうには、「江州での騒ぎから兄さんの身元には、すべて手配が廻って、県でも網の目を張っています。ましてここの家を放っとくはずはありません。役署の捕手頭、趙能、趙得のふたりが、たえず部下に巡邏の目を光らせているんです」

「えっ。それではどこかに県の巡邏が見ているのか」

「私たちは囮です。親思いな宋江だから、いまにきっと、これへ立廻るにちがいないと、わざと元のままにおいているのですから、それに引っかかれば、老父も私も、また兄さんまでも、しょせん無事にはすみません。……いっそ救い出して下さるものなら、梁山泊のお力をかりて下さい。大勢の加勢がなければとても村は出られませぬ」

宋江は大いに後悔した。

晁蓋や呉用があんなにいってくれたのに、と今さらな悔いを禁じえなかった。だが早やどうしようもない。ふたたび戻って頼むしかあるまい。