Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
「知ってるさ。こう見えても、人里の草刈り小僧とはわけが違う。老大仙に仕えている侍童だもの」
「さてはそうか。では、そこへ案内してくれい。たのむ、たのむ」
「疑いぶかいなあ。いないっていってるのに。――ぼやぼやしてると、虎か大蛇の餌食にされちまうぜ。はやくお帰りよ、おじさん」
童子は、憐れむような一笑をくれて、あとも見ずに行ってしまった。
洪は、半信半疑の思いで、なお行くと、なるほど、ここはまだ龍虎山の七、八合目あたりだったのか、巍然として、古塔の聳えを中心に、一郭の堂廟伽藍が、望まれだした。
足をひきずって、辿りつくと、
「洪大将でおわすか」
と、羅漢のごとき道衆と、仙骨そのもののような老真人(道士の師)が、門に出迎え、礼をあつく、いたわってくれた。
それはよいが、彼の蘇生の思いも、すぐ打ち消された。ここの老真人もいうのであった。
「まことに、あいにくでしたの。われらも、今知ったのでござりますわ。――山上の虚靖天師がはやお留守ということを」
「そりゃ、まったくか」
「嘘か、ほんとかよりも、おん大将ご自身、なにか途中で、お気づきになりませんでしたかの」
「牛に乗った童子に出会ったが」