Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
「……ああ、いけねえ。すこし喋べり過ぎの飲み過ぎとござった。お客さん、ごめんなさいよ。どうか、ごゆっくりと」
若者は自分の寝間へひっこんだ。これでこっちも大人しく眠りについてしまっていたら、後日の騒動はなかっただろう。――ところが、いつのまにか居なくなっていた蝙蝠男の時遷が、ふらと帰って来たのを見ると、手に一羽の鶏――いや羽ネをむしッて赤裸としたのを、どこで焼いたのか丸焼きにして提げてきた。
「オヤ鼓上蚤、どこでそんな物を」
「へへへ。実はさっき厠へ立ったとき、小窓から覗いてみたんで。……すると鶉籠かと思ったら、なんと鶏が一羽入れて飼ってある。ちょうど辺りを見れば人もいず、ちょっくら締めて、一ト焙りして来ましたのさ」
「失敬して来たというわけだな。はて、こいつアまた薊州の牢屋戻しだぜ」
楊雄が冗談をとばすと、石秀もつづいて笑った。
「いやムダだよ兄貴。奴にとっては、お家の芸だもの。この癖は止みッこない」
さてまた絶好な肴を見ると、新たに興を催してくる。鶏の丸焼きをムシりあって、三人、さらに飲んで飲み更かし、やがてグッスリ寝こんでいた。
すると五更の頃。
「おいっ、客人、起きてくれ。