Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate

Aozora Bunko

「なに?」

と、病尉遅孫立は、きッと、軍人になった。

「おれは州城の提轄を奉職している者だぞ」

「わかってますよ兄さん。だからこそわざわざお断りしておくわけなんで。……弟のわたしが州城の牢屋をぶち破り、あげくに梁山泊へ落ちのびて行ったとあれば、当然、肉親のあなたへも累がかかり、後日の咎めはのがれぬところでございますからね」

「きさま、いよいよ聞き捨てならんことをいうが、一体どういうわけで、そんな大それた暴挙をせねばならんのか」

「ゆるしてください。じつは女房のやつが幼少に養われた恩人の子二人――猟師渡世の者ですが。――それがいまむじつの罪で牢内にいるばかりか、悪庄屋の毛に買収されて、その女婿の与力から奉行、牢屋あずかりまでみながグルになって、解の兄弟を闇から闇へ殺そうとしているんです」

「ふウ……む」と、孫立はうめき出し。「解珍、解宝のふたりなら、おれにとってもまんざらあかの他人ではない」

「聞いてませんか。いまいった事件は」

「知らなかった。奉行も与力も、よほどこっそりやったんだな」

「そのはずです。みんな毛家の賄賂に買われている仲間ですから」

「ひどいもんだな今の役署は。