Classici giapponesi con furigana
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
Leggi 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) di 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 346.393 caratteri · 692 schermate
二十三
あすこへ世話してくれた人にだって、そんなことを言い出せた義理じゃないしするもんだで……。」
お庄は、重苦しい母親の調子が、息ぜわしいようであった。
やがて下から声かけられて、母親が板戸を締めはじめると、お庄もむっと黴くさい部屋から脱けて、足元の暗い段梯子を降りて行った。
二十三
「おや厭だぞえ、誰かと思ったらお庄かい。」
段梯子の下に突っ立っていながら、目の悪い主婦は、降りて来るお庄の姿を見あげて言った。お庄は牡丹の模様のある中形を着て、紅入り友禅の帯などを締め、香水の匂いをさせていた。揉揚げの延びた顔にも濃く白粉を塗っていた。
「お前今ごろ何しに来たえ。塩梅でも悪いだか。」
主婦は帳場のところへ来てお辞儀をするお庄のめっきり大人びたような様子を見ながら訊いた。
お庄はそこにあった団扇で、熱った顔を煽ぎながら、畳に片手を突いて膝を崩していた。
「これがお茶屋に行かずかと言いますがどんなもんでござんすら。」と母親が大分経ってから、おずおず言い出したとき、主婦はお庄の顔を見てニヤリと笑った。
「そろそろいい着物でも着たくなって来たら、そして先アどこだえ。」
「何だか浅草に口があるそうで……。