Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しゅんちゅう
春昼・春昼後刻
泉 鏡花
Leggi 春昼・春昼後刻 (しゅんちゅう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 51.079 caratteri · 102 schermate
あれッきり、座敷へなり、納戸へなりのたくり込めば、一も二もありゃしない。それまでというもんだけれど、何処か板の間にとぐろでも巻いている処へ、うっかり出会したら難儀だろう。
どの道余計なことだけれど、お前さんを見かけたから、つい其処だし、彼処の内の人だったら、ちょいと心づけて行こうと思ってさ。何ね、此処らじゃ、蛇なんか何でもないのかも知れないけれど、」
「はあ、青大将かね。」
といいながら、大きな口をあけて、奥底もなく長閑な日の舌に染むかと笑いかけた。
「何でもなかあねえだよ。彼処さ東京の人だからね。この間も一件もので大騒ぎをしたでがす。行って見て進ぜますべい。疾うに、はい、何処かずらかったも知んねえけれど、台所の衆とは心安うするでがすから、」
「じゃあ、そうして上げなさい。しかし心ない邪魔をしたね。」
「なあに、お前様、どうせ日は永えでがす。はあ、お静かにござらっせえまし。」
こうして人間同士がお静かに分れた頃には、一件はソレ竜の如きもの歟、凡慮の及ぶ処でない。
散策子は踵を廻らして、それから、きりきりはたり、きりきりはたりと、鶏が羽うつような梭の音を慕う如く、向う側の垣根に添うて、二本の桃の下を通って、三軒の田舎屋の前を過ぎる間に、十八、九のと、三十ばかりなのと、機を織る婦人の姿を二人見た。