Classici giapponesi con furigana
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しゅんちゅう
春昼・春昼後刻
泉 鏡花
Leggi 春昼・春昼後刻 (しゅんちゅう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 51.079 caratteri · 102 schermate
三十二
(ええ、ええ、ええ、)
と言い出すじゃございませんか。
(お話はお馴染の東京世渡草、商人の仮声物真似。先ず神田辺の事でござりまして、ええ、大家の店さきでござります。夜のしらしらあけに、小僧さんが門口を掃いておりますと、納豆納豆――)
とだけ申して、
(ええ、お御酒を頂きまして声が続きません、助けて遣っておくんなさい。)
と一分一厘おなじことを、おなじ調子でいうんですもの。私の門へ来ましたまでに、遠くから丁ど十三度聞いたのでございます。」
三十二
「女中が直ぐに出なかったんです。
(ねえ、助けておくんなさいな、お御酒を頂いたもんだからね、声が続かねえんで、えへ、えへ、)
厭な咳なんぞして、
(遣っておくんなさいよ、飲み過ぎて切ねえんで、助けておくんなさい、お願えだ。)
と言って独言のように、貴下、
(遣り切ねえや、)ッて、いけ太々しい容子ったらないんですもの。其処らへ、べッべッ唾をしっかけていそうですわ。
小銭の音をちゃらちゃらとさして、女中が出そうにしましたから、
(光かい、光や、)
と呼んで、二階の上り口へ来ましたのを、押留めるように、床の中から、
(何んだね、)