Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
いきふどう
橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 198.400 caratteri · 387 schermate
「おそるべきお腕前、いかがなものでござりましょうな、ご城代! それがしにも一手、ご指南をねがえませんかな?」
と請うものがあっても、左近将監はかぶりをふって、それ以来プッツリと、碁石を手にしません。
「いやいや、いたすまじきは勝負の道、拙者あの晩に、小金吾どのの憤激ぶりを見て、家をほろぼすものは勝負事であると、つくづく感じもうした。以来碁は、もはやけっしていたさぬと、拙者心にちかってござる」
と、笑いにまぎらしていうのですから、これをきいた人々は、癇癪もちでも家老はやはり家老だけのことはあると、感心して、なおさら左近将監をうたがうものは、ひとりもありません。
みんな御城代のいわれるとおり、さては小金吾どの碁にまけたくやしさに、一修業してくるつもりで出奔してしまわれたなど、こういちずに思いこんでいたことでした。
さて、このごろ左近将監のかわったことといえば、碁のかわりに書見がたのしみだといって、御殿からかえってくると裏のはなれ座敷へひきこもって、本ばかりよんでいることでした。
そして、こうやって一藩のまつりごとを執っている以上、いつなんどき刺客がおそうてこんともかぎらぬが、そのときの用心に、壁裏づたいに避難できるよう、しかけをしておく必要があるといって、左官屋をよんで召使をとおざけて、じぶんがつきっきりで壁