Classici giapponesi con furigana
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いきふどう
橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 198.400 caratteri · 387 schermate
縁の下の白骨
縁の下の白骨
「だんなさま……ありました、ありました。どっさりありました」
と声をひそめた佐平治なのです。
「こんなにもいっぱい……まだまだいっぱいにうずまって……とてもいちどにもてるものではございません」
泥だらけの手にかかえこんできたものは、もはや提灯をさしつけてしらべるまでもありません。食いころして肉をむさぼりくったとおぼしき人間の手の骨や、大腿骨……ふくらはぎの骨……中にひときわめだつのは、怨めしげにうつろの目をむけた人間の頭蓋骨……ごらんなさい! そこにはなまなましい頭の皮に、まだ白髪まじりの長い髪の毛さえもついております。
「おう! まさしく母上……にっくき曲者め! よくも母上をかかる無残至極な目にあわせおって! ぬけぬけと母上にばけおったな」
と、さすがの将監もこの髑髏をみると、おもわず悲憤の涙にむせびました。
「さぞご残念でござりましたろう。母上! さぞやご無念でごさりましょう。将監けっしてこのままにはさしおきませぬ。こよいただいま、かならずご無念はおはらしいたします。どうぞ草葉のかげからごらんくださりますよう!」
生ける人にものいうごとく、髑髏をふしおがむと、たちまちこめかみには、ふといかんしゃく筋がピクピクと脈うってきました。