Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Leggi 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) di 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 327.364 caratteri · 638 schermate

Aozora Bunko

栗栖は十畳の主人の帳場で、マダムの容態を説明し、入院の話をしていた。

「何しろお宅も忙しいから、とても手が届かないでしょう。つい自分で起ったり何かするのがいけないんです。」

親爺もそれに同意していたが、昨夜の銀子の話もしていた。

この家には六人の抱えがあり、浜龍という看板借りの姐さんと銀子が、一番忙しい方だった。浜龍は東金の姉娘の養女で、東京の蠣殻町育ちだったが、ちょっと下脹れの瓜実顔で、上脊もあり、きっそりした好い芸者だった。東金で仕込まれたが、柄がいいのでみすみす田舎芸者にするのが惜しまれ、新橋の森川家へあずけて、みっちり仕込んでもらっただけに芸でも負けは取らなかった。長唄のお浚いにかかると、一時に五六番から十番も弾きつづけて倦むことを知らなかったが、宴会の席で浦島などを踊っても、水際だった鮮かさがあった。出たてには銀子の牡丹も、自分の座敷へ呼んでくれた。

「今日牡丹ちゃん呼んであげるわ。余計なこと喋べらないことよ、そしてちゃかちゃかしないで落ち着いているのよ。」

彼女は少しそそっかしい銀子に言うのであった。

銀子が行ってみると、それは小山という六十年輩の土地の弁護士で、浜龍のペトロンであった。