Classici giapponesi con furigana
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Leggi 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) di 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 327.364 caratteri · 638 schermate
彼女の指には大粒の黒ダイヤが凄く光っていて、若い妓が値段を聞きたがると、
「これかい。安いのさ。五千円で買ったんだよ。」
と彼女は事もなげに言うのだった。
この若い株屋を銀子につける時、
「お前はんも何かないと、お困りだろうからね、若さんなら、堅くてさっぱりしていて、世話の焼けない方だから、よかろうと思ってね。」
とお神は言うのだったが、若造の若林もお前はんお前はんで子供扱いであり、いつもあまり興味のなさそうな顔で、酒も酔うほどに呑まず、話がはずむということもなく、店を仕舞ったころに、ふらりとやって来たかと思うと、株の話などをして、お神に言われておひけになったかならぬに、もう風呂へ飛びこみ、部屋へ帰って出花でも呑むと、すぐ帰るのであった。もちろん家には最近迎えたばかりの新妻はあり、夫婦生活の味もまだ身に染む間もないころのことだったが、銀子にも嫉妬に似た感情の芽出しはありながら、それを引きとめる手もなく、双方物足りぬ感じで別れるのだった。
「お前はんもあまり情がなさすぎるやないか。それじゃこの子も愛情が出にくかろうから、少しゆっくりしていたらどうだろうね。