Classici giapponesi con furigana
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Leggi 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) di 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 327.364 caratteri · 638 schermate
ば言えるほど曖昧な打算的感情が、あたかも過去の女性かと思われるほどの廃頽のなかに見出されるのを感ずるのであった。もちろん末梢神経の打算なら、近代の人のほとんどすべてがそれを持っていた。庸三もそれに苦しんでいる一人であった。
庸三は葉子の痔疾の手術に立ち会って以来、とかく彼女から遠ざかりがちな無精な自身を見出した。
もちろんそれは前々から彼の頭脳にかかっていた暗い雲のような形の、この不純でややこしい恋愛に対する嫌悪感ではあったが――そしてそれは激しい非難や、子供たちの不満のために醸された、妙にねじけた反抗と意地のようなものと、今まで経験したことのない、強いというよりか、むしろ孤独な老年の弱気な寂しい愛慾の断ち切りがたさのために、とかく自己判断と省察とがなまくらになって、はっきり正体を認めることのできないようなものではあったが、刻々に化膿して行くような心の疼きは酷かったが、――差し当たって彼が自身の本心のようなものに、微かにも触れることのできたのは、彼女の最近のヒステリックな心を、ともすると病苦と一つになってひどく険悪なものにして来る、彼への対立気分のためであった。