Classici giapponesi con furigana
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Leggi 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) di 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 327.364 caratteri · 638 schermate
昨日まで凍んだ恰好で着替えをもって歩いていた近所のチビが、いつの間にか一人前の姐さんになりすまし、あんなのがと思うようなしっちゃか面子が、灰汁がぬけると見違えるような意気な芸者になったりするかと思うと、十八にもなって、振袖に鈴のついた木履をちゃらちゃらいわせ、陰でなあにと恍けて見せる薹の立った半玉もあるのだった。
とんとん拍子の松の家でも、その間に二十人もの芸者の出入りがあり、今度は少し優しなのが来たと思うと、お座敷が陰気で裏が返らなかったり、少し調子がいいと思っていると、客をふるので出先からお尻が来たり、みすみす子供が喰いものになると思っても、親の質のわるいのは手のつけようがなく、いい加減前借を踏まれて泣き寝入りになることもあった。係争になる場合の立場も弱かった。
せっかく取りついてみたが松島もつくづくいやになることもあった。抱えの粒が少しそろったところで小菊に廃業させ、今は被害妄想のようになってしまった自分の気持を落ち着かせ、彼女をもほっとさせたいと思うのだったが抱えでごたごたするよりか、やっぱり自分で働く方が、体は辛くとも気は楽だと小菊は思うのであった。