Classici giapponesi con furigana
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ろんごものがたり
論語物語
下村 湖人
Leggi 論語物語 (ろんごものがたり) di 下村 湖人 (しもむらこじん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 132.688 caratteri · 266 schermate
」
「それも、二三日前から、変な奴がここいらをうろついて、云いふらしたことなんだろう。」
「そればかりでもないさ。」
「じゃあ、どんな証拠があるんだ。」
「証拠は隊長のところにある。」
「そうれ、知るまい。自分で知らなきゃあ、すっこんでいろ。俺たちは俺たちの考えで勝手にするんだ。……おい、みんな来い。」
「待てッたら。」
「畜生、なぐったな。」
「命令だ!」
「何を!」
小競合が始まったらしい。つづいて群集の喊声、兵士たちのそれを制止する叫び声、どたばたと走りまわる足音、佩剣の響、物を抛げる音などが、騒がしく入りみだれた。
門人たちは、孔子を取巻いて、硬直したように突っ立った。誰の顔も真青だった。中には、がちがち躯をふるわせている者もあった。
孔子は、一寸眼をつぶって思案していたが、しずかに眼を開くと、門人たちの顔を一巡見まわした。
「恐れることはない。みんなお掛け。」
彼はそういって席についた。門人たちも、腰をおろすにはおろしたが、その多くは上半身を浮かしたままであった。
孔子は、厳かな、しかもゆったりした口調で話し出した。
「文王が歿くなられて後、古聖人の道を継承しているのは、このわしじゃ。