Classici giapponesi con furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate
手には、やっぱりピストルをかまえて、にやにや笑っているのです。それじゃ、こちらからと、はんたいがわの窓を見れば、これはどうでしょう。そこにも、おなじようなあらくれ男が、ピストルをかまえて、にらみつけているではありませんか。
三方からピストルを向けられては、もう、どうすることもできません。戸田は賢吉少年に、鉄の小箱をわたすように手まねであいずをしました。賢吉君も、しかたがないので、それを、前の運転手にさしだしました。
あいては、ひったくるように、それをうけとると、また、にくにくしく笑うのでした。
「ワハハハ……、かんしん、かんしん、きみたちは、よくいうことをきくねえ。それじゃ、これでゆるしてやるよ。きみたちの運転手は、うしろのトランクにおしこめてある。おれたちの姿が見えなくなったら、トランクをあけて、だしてやるがいい。そうすれば、また自動車を運転してくれるよ。」
にせ運転手は、自動車からとびだして、パタンとドアをしめました。そして、三人の男は、まるで短距離の選手のように、おそろしいいきおいで、むこうへ、かけだしていきました。
「ああ、とりかえしのつかないことをしてしまった。