Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate

Aozora Bunko

ふたりの潜水夫が、一度に、さけんだのです。そして、いきなり逃げだしたのです。

おばけガニは、逃げる潜水夫たちを、五―六メートル追っかけましたが、なにをおもったのか、そのまま向きをかえて、むこうの方へ、とおざかっていきます。そして、やみの中へとけこむように、見えなくなってしまいました。

ふたりの潜水夫は、潜水カブトの中の電話で、すぐに、引きあげてくれるように、たのみました。

ハヤブサ丸の甲板にもどると、みんなにとりかこまれて、海底のできごとをくわしく話しましたが、それをきいた明智探偵は、小首をかしげながら、こんなことをいいました。

「そんな大きなカニが、このへんにいるはずはない。ひょっとしたら、悪人の手品かもしれないぞ。カニのいしょうをかぶって、逃げだしたのかもしれないぞ。そのいしょうは、うすい金属かビニールで、できているのかもしれない。そして、それを小さくおりたたんで、岩の穴の中に、かくしておいたのかもしれない。」

「えっ、すると、あのカニの中に、金塊どろぼうが、はいっていたのでしょうか。」

潜水夫のひとりが、びっくりしていいました。

「どうも、そうとしかかんがえられない。