Classici giapponesi con furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate
しかし、読者諸君は、よくごぞんじです。賊の手下のジャックにばけた明智探偵が、ハヤブサ丸から人形の首や、ワラたばをろうやの中にもちこみ、賢吉君の服をそれにきせ、賢吉君には小林少年がきていた漁師の子どものをきせ、明智じしんも漁師の着物をきて、ほんとうの賢吉君は、船にのせてハヤブサ丸へつれてかえったのです。
ですから、洞窟の中にチラチラと、姿を見せている子どもは、賢吉君ではなくて小林少年なのです。小林少年が賢吉君の服をきて、ばけているのです。
しかし、賊の首領は何もしりません。洞窟の中がくらいのと、明智の変装のうまいので、首領は、ほんとうのジャックだと、思いこんでいるのです。
「よし、おれが、じぶんで、賢吉をつかまえてやる。まだ洞窟の中にいるにちがいない。ジャック、おまえも、てつだえ。」
首領はろうやを出ると、まっ暗な岩のトンネルの中を、グルグルと歩きはじめました。ジャックがうしろから懐中電灯をてらして、ついていきます。
しばらく歩いていきますと、むこうのほうを、小さな黒いかげが、サッとよこぎるのが見えました。
「や、いたぞ。あれが賢吉にちがいない。もう、のがさないぞ。