Classici giapponesi con furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate
いつでも、かってに読んでいいとおっしゃったものですから。本をさがして、電灯を消して、出ようとすると、廊下がさわがしくなったので、ちょっと、出そびれていたのです。」
青木はそういって、手に持っていた一さつの本を見せました。法律の本でした。
「そうか。それならいいが、しかし、おかしいな。広田は、人間ほどの大きさのカブトムシが、この廊下へ、はいこんだというのだ。そして、わたしたちと広田とで、はさみうちにしたわけだから、にげみちは、この書斎のほかにはない。ところが、きみはなにも見なかったという。どうもふしぎだ。ねんのために、書斎の中をしらべてみよう。」
高橋さんが、さきにたって、書斎にはいり、スイッチをおして、電灯をつけました。広田と、壮一君とが、そのあとにつづき、青木は本を持って、どこかにたちさりました。
書斎の中には、なにもいませんでした。机の下や本箱のうしろなども、じゅうぶんさがしましたが、なにもいないのです。窓をひらいて、こうしをしらべてみましたが、どこもこわれてはいません。
「おい、広田君。きみはやっぱりまぼろしでも見たんだろう。もし、カブトムシが、家の中にはいったのなら、これほどさがして、見つからないはずがないじゃないか。