Classici giapponesi con furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate
」
にせ明智は、悪人だけに、頭もよくはたらくのです。かれは、地下室にとじこめておいた小林少年のことを、チラッとおもいだしていました。
「しかたがない。このまま、運転するんだ。なあに、車がこわれたって、かまいやしない。グズグズしていると、たいへんなことになる。」
にせ明智は、いそいで後部にのりこみ、運転手に、スタートするように、命じました。
「だが、すぐつぶれちまいますぜ。とても遠くまでは、いけませんよ。」
「かまわん。ともかく、出発するんだっ。」
自動車は、ガタンガタンと、へんな音をたてながら、動きだしました。しかし、百メートルも進むか進まないうちに、にせ探偵が、またしても、おそろしい声でどなるのでした。
「とめろ。車をとめるんだっ。見ろ、むこうの町かどに、へんなやつがいる。あれをなんだとおもう。」
ずっとむこうの町かどのぼんやりした街灯の下に、いく人かの人かげがみえます。さきに立っているのは、小さな子どもでした。そのあとに、制服の警官が、ひとり、ふたり、三人、まだまだ、おおぜいあとにつづいているように見えます。遠くてよくはわかりませんが、さきに立っているのは、どうも、小林少年らしいのです。