Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(二)八人芸の女

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.562 caratteri · 291 schermate

Aozora Bunko

「と、と、とんでもない。そんな事になってたまるものか。大丈夫、佐七やお染を逃がすような事はしません。ちょいと待って下さい」

「確り頼みますよ」

「だ、大丈夫」

「自首は罪が軽くなる。――お上にもお情けというものがあることは、町役人のお前さん、知らないはずはない」

「…………」

重左衛門は横っ飛びに飛んで行きました。物蔭に隠れていた八五郎のガラッ八が、そっとそれを跟けて行ったことは言うまでもありません。四半刻ばかり経つと、重左衛門は、千三つ屋の佐七を、手錠のまま引連れて来ました。

「親分さん、お手数を掛けて相済みません。お民を殺したのは、この佐七でございます」

佐七は悪びれた色もなく、平次の前に小腰を屈めました。

「手錠のままでやったのか」

「ヘエ――、手錠があっても、それくらいのことは出来ます」

「久兵衛を斬ったり、外から心張をして、火をつけたのは、お前じゃあるまいな。あれは手錠のままじゃ出来ない芸当だ」

「それは存じません」

「よし、よく自首してくれた。笹野の旦那にお願いして、悪くは計らわない、安心するがいい。――それから、お染は俺が引受けてやる。それも心配することはないよ」