Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.562 caratteri · 291 schermate
「蓋を開けちゃならねえよ、瓶を壊さないように、そっと掘出すんだ」
徳三郎は人間を掻きわけて上から指図をしております。
「退いた退いた、上へあげるぞ」
瓶は五六人の手で床の上へ引揚げられました。一斗入ほど、大した大きいものではありませんが、何が入っているか、非常な重量で、口は丸い板で押えて、渋紙を掛けた上、縄で縛ってあります。
が、渋紙はボロボロ、地湿りで縄もすっかり痛んでいる様子です。
「何が入っているんだ。石っころか瓦か、後ですり替えられちゃ迷惑だ、中を見せて貰おうか」
勝造は飛んで来て蓋へ手を掛けようとしました。
「それはなりません。これは親類方と、銭形の親分でも立ち会って頂いて開きましょう。この通り渋紙も縄もボロボロで蓋が動くから、上から油紙で押えて、ここに居るだけの人数で封印をしておきましょう」
徳三郎はあわててその瓶を抱え込むと、勝造を払い退けて屹となりました。理の当然でもあり、大店の支配人の権力でこう言われると、叔父でも親類でも、口のききようがありません。
気のきいた手代は、商売用の油紙と、太い麻縄を持って来ました。徳三郎は四方に気を配りながら、ひどくずれた蓋を直して、その上からそっと油紙を掛けると、麻縄でキリキリと縛り、上から美濃紙を細く切って巻いた上、立ち会った人数だけで封印をし、そのまま外の