Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.562 caratteri · 291 schermate
どうぞ、そのお積りで」
平次にそう言われると、さすがに嫌とは言えません。頬冠りを取るもの、鉢巻を抜くもの、襟や肩へ掛けたのを外すもの、銘々の手拭を持って、潔白を示すように、平次の前へ押寄せて来ました。
「あ、そんなに突っ掛けちゃいけない、一人ずつ願います」
世話人に整理して貰って、平次は一人ずつ揃いの手拭を見せて貰いました。
五人、十人、二十人、と見て行きましたが、たの字を書いた手拭などはどこにもなく、それに似寄りの文字を書いたのもありません。
「もうこれだけかな、手拭を見て貰わない方はありませんか」
「おい、こっちにまだ多勢いるぞ」
世話人の声に応じて、両隣、菓子屋と荒物屋の店先からも声が掛かりました。
「ちょいとこっちへ来て貰おうか」
と世話人が言うのを押えて、
「いや、こっちから行ってみましょう」
平次は草履を突っかけて、菓子屋の店の五六人を調べ、最後に荒物屋の店へ来ました。ここは若い男達を避けて、女達が五六人、荒物屋の主人の剽軽な市五郎を中心に、キャッキャッと騒いでいるのでした。
「おや、銭形の親分、ここには、男殺しは多勢いますが、女殺しはいそうもありませんよ。