Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.230 caratteri · 280 schermate
平次の問いに対する応答は番頭の吉兵衛と同じようなもの、ただ、お茂与の身分を聴いたとき、庄八は、
「主人はまだ若かったんですから、一人くらい身の廻りの世話をする者があっても不思議はないでしょう。お茂与さんはあんなに綺麗ですからね、へッへッ」
卑しい笑いが何もかも説明したような気がします。甲子太郎がお茂与にひどく反感を持っているのも、お茂与が掛り人でも召使でもあるように見えるのも、これですっかり解るのです。
もう一人下女のお元という三十女がいました。強健な相模者で、恐ろしく元気そうですが、平次が名代の岡っ引と聴いて、歯の根も合わないほどガタガタ顫えております。こんな女に素直に物を言わせるのは、平次も楽な仕事ではありません。
もっとも、問いも答えも何の変哲もなく主人の善五郎が飼犬に手を噛まれるとも知らずに、お茂与にばかり目をかけて、自分をあまりよくしてくれなかったことなどをクドクド言うだけの事ですが、最後に、
「ゆうべ旦那は蚊帳を釣ったかい」
平次の唐突な問いに対して、
「二三日釣らずにいましたが、この辺は山の手でも藪蚊の多いところで、やはり秋の蚊が出て来るから、今夜は釣ってみようとおっしゃって――」