Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.230 caratteri · 280 schermate

Aozora Bunko

七

――それも雨のショボショボ降る晩に限った。川向うの人達に見付けられたくないからだ」

平次の絵解きは奇抜ですが、今はもう何の疑いもありません。

「そう言えば提灯は六つずつ三つ別々に揃っていたような気がする」

ガラッ八もその晩のことを思い出します。

「こっちからだけ提灯が見えて、川向うの小台の方からは何にも見えなかったのはどういうわけだろう」

と喜八。

「俺には見当だけは付いているが、これも証拠がないからはっきりは言えない。――たぶん提灯一つに菅笠一つずつ下げて、向う側へ灯の見えないようにしたんではないかと思う。どこかに菅笠を十八積んであるよ」

平次はそんな事まで考えているのです。

七

ここまで突き止めて、これから先はハタと行詰りました。

相変らずお夏と清次郎の行方は解らず、伊太郎と照吉の相棒の見当も付きません。

日が暮れると、一応喜八の家へ引揚げて、平次と八五郎と三人、額を鳩めましたが、こうなると平次にもなかなか良い智恵が浮かばなかったのです。

「たった一つ術があるんだが――」

平次は言いたくないことを言う様子でした。

「何でもやってみようじゃないか、銭形の。